ギターの松岡さんの「町家奮闘記」

ギターの松岡さん「町家奮闘記」



工房と住居にすべく町屋の改装をはじめて約4ヶ月、もうほとんど出来たといえばそうだけど、まだ半分くらいっていったらそんな感じもするし。 なんかやっていけばやっていくほど、あそこもここもっていう感じでやっていきたいとこが出てきてしまって。4ヶ月前、お見合いを経て家を借りれる事になり、張り切って家の改装に望もうとしたのだけれども、今まで家の改装どころか大掃除もろくにした事が無いような自分には一体どこから手を付けて、どんな風に、どの程度まで直していっていいものか分かりませんでした。
でもまあ、とりあえず2階から順番にしていって座る場所、トイレ、など今必要かなと思えるとこからやっていくことにしました。2階に関しては聞いたとろによると、何年もの間誰も足を踏み入れる事が無かったらしく湿気で膨らんでしまってるような所もあったけどおおむね掃除をして、少し補修をすればいけそうな感じだったので隙間などを埋め、ペンキを塗り、ふすま紙を張ると一応は人がゴロンと寝転んでも大丈夫な感じになったので、あとはこれから住みながらでもしておこうと思い、次に移る事にしました。
次は一階です。大家さんとのお見合いではじめて家の中を見た時、このくらいならちょこちょこっと掃除をするくらいですぐに住めるようになるわって思っていたのですが、やはり自分の生活の場として住むとなると汚いよりはきれいなほうがいいし、我慢して生活するよりは快適のほうがいいにこしたことはないので、ここもやりたい、こんな風にしたいっていうものがドンドン出て来て、最初に思ってたのとは違い掃除くらいでは済まされませんでした。
この家について詳しい事は分からないのですけど、改装がされていて全体的には町屋っぽい雰囲気ってのはあまり残ってなかったけれども、階段とトイレと台所はなんとなく古い感じが残っていました。せっかくだからこの感じは残しつつ、雰囲気はがらりと変えたいと思い作業を進めていくことにしました。 まずは虫に食われてしまっているとこや痛んでるとこからしていき、それからペンキや物を作ったりする事にしていきました。ちょっと心配だったのですが虫が食った後があり、とりあえず食われた場所を埋めていき直していきました。後シンクが外れているとか天井のガラスが割れているとか床に隙間が空いているとかそういったところを直していきました、さすがに自分ではシンクが外れてるためにコーキングをしなければだめなんて事はしらなかったのでそういう事は教えてもらいながらなんとかやっていきました。
そんな感じで基本的には一人でやっていってるけれども、いろんな所で人の助けを借りながらやっていか無ければとても出来る事ではなかったです。そうして補修の作業の次はペンキ塗りや床をはったりといった内装の作業に入り自分の好きなように家の中を変えていきました。この作業がなかなか面白いのですがこれのために予定が大幅に遅れてしまいました。  そんな感じで大体の改装が終わり工房で制作の作業が出来るようになった今でもこの内装の作業は手が空いた時にボチボチやってます。大体の内装が終わって必要なものを入れると凄く家らしくなりました。少しずつ家らしくなっていくと自分でもこれくらい出来るんやっと凄く嬉しかったです。 とは言ってもいろいろな人の手助けが無ければ出来なかったことですが。
僕の町屋改装の大体の流れはこんな感じです、まあ途中経過って事で。



改装前  改装後